中小企業とSSLサーバ証明書(httpsのこと)

2019年3月16日HPを作る

SMEs and SSL Server Certificates

SSL(https)対応してないとどうなる?

今年の7月1日、インターネットを見るためのブラウザの一つ「Google Chrome」において、SSL(https)対応していないホームページは「保護されていない通信」と警告が表示されるようになりました。

ここではわかりやすいように簡潔に、SSL(https)対応とは「このページは情報通信の際にセキュリティを強化してるよ」と言うことだと思っていただければ大丈夫です。

SSL(https)対応しないと本当にダメなのか?

また、天下のGoogleはこうも言っています。

「SSL(https)に対応しているホームページの方が検索上位に表示されるよ」

つまり、「SEO効果に影響がありますよ」と言っているわけです。こう言われたら気になってしまうところですが、実際のところ、SSL(https)対応の可否に関する検索順位への影響はわずか1%程度と言われています。SSL(https)の導入には費用がかかりますから、無理に費用を出してまで対応を迫るものではありません。そんなことより、まめにホームページを更新する方がよっぽどSEO効果が高いと言えます。

まだホームページ制作を完了していない法人や事業化は、悩むより前に「運用を始める」ことをオススメします。

ちなみにSEOとは「検索サイトで上位に出てくるようにするよ」というものです。SEO対策などと言われますが、検索上位になるために実施する様々な施策の総称を指します。

ぜひ、知識として知っておいてください。

SSL(https)対応が必要な場合

ただし、SSL(https)対応がほぼほぼ必須となる場合もあります。それは「通販サイトを制作したり、これから運用する」場合です。これは法人・個人事業主に関わらずです。通販サイトでは、商品の送付先の住所や、カード情報を入力する必要がありますよね?この時、SSL(https)対応していないホームページでは「入力内容が暗号化されずにインターネット上のいろんなところを通っていく」こととなります。

お分かりですね?もしあなたがSSL(https)対応をしていないホームページで何かものを購入する時に、「誰かに私の情報を盗み取られるんじゃないか…」という心配が必要になるのです。そんなサイトでは誰も買い物をしたくない、と考えるのが普通ですから、「対応はほぼほぼ必須である」と言うことになります。

一度、アマゾンや楽天でアドレスバー(URLが表示されているところ)を見てみてください。必ず「https://….」となっているでしょう。(ちなみに楽天は株式会社ですが、アマゾンは合同会社です。余談でした)

中小企業のホームページなら「無くても困らない」

SSL(https)の導入は今すぐに無くても困らないものです。もちろん、対応できるならするに越したことはありませんが、今すぐ悩むようなことではありません。もし今まさにホームページ制作を検討中で、格安でSSLが導入できるのであれば導入しておけば良いでしょう。

SEO効果についても、SSL(https)を導入することよりも、ホームページ内の情報更新や営業活動に時間を費やす方がよっぽど建設的であると言えます。(2018年6月時点)

SSL(https)にも様々な種類があり、企業の存在証明がなされるタイプですと10万円を越えるような費用が必要になります。その費用対効果に見合うかどうか、あなた自身でしっかり判断できるようになった時にSSL(https)導入を検討されても、けっして遅くはありませんよ。

なんども申し上げますが、まだホームページ制作を完了していない法人・個人事業主は、まずはいち早くホームページを完成させ、運用を開始しましょう。SEO対策について考えるより、(しっかり運用できるホームページが)無い状態を有る状態にする方がよっぽど大切なのですから。